|
piano
「んー?」
夜に時間ができて、悠里は光輝の部屋へ遊びに来ていた。 ソファでごろごろとくつろいでいた悠里は、キッチンからワインボトルとグラスを持ってきた光輝に、ピアノの音ををねだる。 「いいよ」 「ほんと!?やった!」 にっと笑って承諾した光輝を見て、悠里は嬉々としてピアノの部屋へ向か・・・おうとした。 「・・・っ!」 「悠里からキス、くれたらな」 ソファから立ち上がる前に優しく押し付けられて、悠里は目の前の甘い笑顔に悔しくなる。だって、愛しいと感じるから。 「ほら」 なお近づく距離に、見つめる瞳には赤くなった自分の顔があって。それを見ているのも恥ずかしくて、悠里はぎゅっと目を瞑った後、そっとくちびるを寄せた。
触れた、と思って離そうとするけれど、光輝にタイミングよく頭を抱かれてそれはかなわない。
・
「はぁ・・・っ。・・・う、嘘ついたなぁっ!?」・ ・ 「というよりは気が変わった、かな?」 「ちょ、ちょと待って、あたしピアノ聴きたいって」 「待ったなーし」 「絶対謀ったでしょーーーっ!」
Take You Away(ささげもの)
|