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say my name
抱きしめあってくすくす笑いあっていると、高見が少し憮然とした顔になって美咲を見上げてきた。その言葉と表情がかわいくて愛しくて、美咲はふと笑ってしまう。 「じゃあ先輩って呼ぶの、いい加減やめてよ」 「・・・これはもう、癖っていうかなんていうか・・・」 「じゃあわたしも呼んであげない」
久々に休日らしい休日を迎えて、心からふたりきりの時間を楽しんでいる日曜日の夕方。 「じゃあ俺もちゃんと、呼ぶように気をつけますから」 「それにいつまでも敬語だし」 「う。・・・それも直すから」 今回はなんだか自分が優位で嬉しい美咲は、ふふっと笑ってきゅうっと抱きしめる腕に力をこめる。広い背中をちゃんと包めているだろうか、なんて思いながら。 「・・・美咲」
かけられる声に、美咲の胸がふるえる。 同じ気持ちを、自分はあげられるんだろうか。もしそうなら、一刻も早く教えてあげたいと思う。こんなに幸せな気持ちになるんだってこと。 「遼・・・わたし今すごく幸せ」
一瞬の後、美咲に回されていた腕の力が少し強くなって。高見も同じように感じてくれたんだろうか。 「外出るの面倒くさいし、ここでご飯にしよっか」 「美咲先輩が作ってく・・・あ」 「あ」 「・・・・・・みさき?」 「車、出してくれるでしょ?ほら立って、食べに行くわよ」 お互いが自然に名前で呼び合えるようになるのは、きっと当分先の話だなと思いながら、美咲は笑ってしまったのを隠してつんと言ってやった。
彼と彼女は case 6
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