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siesta dreaming
今日は今日とて、紀由の部屋でお留守番。
こんな日もあるわけで。
というのも、今日がっこーで会った時に鍵渡されて部屋で待っとけーって言うんだもん。
鍵渡すくらいなら、さっさと合鍵ちょーだいよっ。
って嘘嘘!思っただけでも恥ずかしいわそれ・・・。
うぅしかし。
秋なのに、今日は春みたいにぽかぽかしてて天気いいんだよなぁ。
なんでこんな日に、部屋こもってお留守番なんてしてんだろなーあたし。
でもま、頬づえついてぼけぇっとしてるのも、なんだか悪くないかも。
目なんかとろんとしてきちゃって、なんだかすーごく気持ちいい・・・。
「…ちえり」
あたしを呼ぶ声が聞こえる。
優しくて、太陽の光みたいに温かく染みこんでくる声。
こんな声であたしを呼ぶのは、やつしかいない。
「ちえり」
夢見心地でいたらもう一度名前を呼ばれて、軽くゆすられた。
きもちいー……でも…ゆすられた?
「あー、やっと起きた」
ゆっくり目を開けると、すぐそこに紀由の笑った瞳があった。びっくり。
したけど、なんとなく身じろぎしようとしたら、それが成功しないことに気づいた。
あたしは…紀由の腕の中。
「…あれ?」
おかしいなー。なんで?
「ていうかおまえ、そのまま寝ちゃったんだけど」
「へ?」
目をぱちぱち。
あたしあのまま眠っちゃったのか。
…多分、そう思ったのが顔に出てたんだと思う。紀由が右手であたしの頭を撫でた。
「少し前帰ってきて声かけたら、ちえりむくっと起き上がって寄っかかってきたんだけど。腕掴んで離さなかったし」
「え…うそ」
「こんなの、うそついてもね?」
紀由がそう言って、にやっとした笑いを向けてきた。
その笑みは…。
「そんなに会いたかった?」
「へっ!?そんなわけないでしょっ!」
その笑みは、あたしの弱みをつかんだり、からかったりする時の笑み!
くぅ〜〜〜あたしはよりにもよって、こいつの声聞いた途端抱きついたらしい・・・。
今でも思い出せんけど・・・。
でももともと甘えたがりのあたしは、今日は大幅に譲ってそのまま抱き返すことにする。
横抱きにされてたあたしは紀由の背中に腕を回して、ほっぺたを紀由の胸にくっつけて。
そしたら紀由も、痛くない程度に腕に力を込めてくれた。
秋の夕方ってちょっと冷え込むから、温かくて気持ち良くってまたまどろんじゃいそう。
「あったかーい」
「・・・ん」
ふたりでちょっと笑ってから、心地いい沈黙と体温に身をゆだねて、一緒の時を味わう。
・・・ちょっと素直になるだけでこんな幸せになれるんなら、これからはもうちょっと努力しよっかな・・・。
今までの自分をちょっと反省。
あーでも・・・でもやっぱり恥ずかしいっ!!
ちょっとずつ、ね。変わっていこう。
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