friendship

 

 


「ほら、行くよ」

今日は4限までだったから、授業が終って帰り支度してたら、隣の美也が立ち上がって言った。
さゆりは3限までだったから、合流してどこか行くのかな?

「え。どこに?」

「お好み焼き屋さーん。渉がさ、少し行ったところのお好み焼き屋さんでバイト始めたんだってさ」

「へぇー。見たい!」

「でしょー。そしたらほら、学食行くよ。さゆり捕まえないと」

「あーい」


美也もさゆりも渉も、みんな大学で知り合った仲間。
渉ってのは美也の中学ん時からの友達で、あたしらとすっかり意気投合してしまったバカのこと。
いいやつなんだけど、バカなんだよね〜。
あたしが言うなって?

 

お店のドアを開けると、お好み焼きのいーいニオイ♪
それだけで胃は刺激されてしまう〜急におなかすいてきたぞ!

いらっしゃいませーって声が聞こえる。
あたしたちは席に着きながら、渉はいるんだろーかときょろきょろと周りを見回した。・・・と。

「あははは。つかまってんじゃん!」

「客受けは昔からいいよ〜渉は」

「渉って人当たりいいもんね」

さゆりがのほほんと言った所で、あたしたちの視線を受けまくっていた渉が、あたしたちに気づいてこっちにやってくる。

「早速来たのか、おまえら」

「そりゃ、一度は見てみたいしねー?」

「わたしとちえりは渉が仕事してるのって見たことないもんね」

とさゆりが言うと、美也が呆れたような口調で渉に向けるように言う。

「わたしはしょっちゅうだよ。貢献しろっていつもうるさかったし。な、渉」

「ははは。過去は水に流そうぜ〜」

「それ、たった今も混みでってことかい?渉」

「あはは・・・お客さまー、ご注文はお決まりですかー?」

「あ。逃げた」

「これもいつものこと」

「ほらほら二人とも、何食べる?」

これじゃあいつまで経っても食べるもの決まらないじゃん。
と思ったら、さゆりがナイスタイミングでメニューを広げてあたしたちに見せてくれた。
ほんと、役回りが決まってきてるなぁというか。
あたしと美也がふざけてたりして、さゆりは傍観または世話係みたいな。

でもでも、こうやって一緒にいて楽しいって思える友達を見つけられてよかったって思ってる。
こんなこと言うの、柄じゃないんだけどね。