bitter n sweet 4

 

 


「あ・・・ちえり?」

「うん・・・」

「あのさ・・・今日は・・・いや今日も、か。ごめん・・・マジ久しぶりに会えるってだったのに・・・」

「んーん・・・だいじょーぶだよ。すっぽかしたんじゃなくて、やらないといけないことあったわけだし」

「あ?あぁ・・・でもこれで、ことごとくつぶれてるじゃねーか、予定・・・。ほんと、ごめん」

「いいって。気にするな?」

「気にするに決まってんだろ」

「・・・ありがと。でも、仕方ないことだから、ほんと気にしないで」

「・・・するって、言ってんだろ」

「・え」

「おれが気づかないとでも思ってんの?おまえの声、いつもの覇気が全然ねーよ」

「う・・・・・・」

「・・・それに、おれが会いたいって思ってるわけないとか、思ってる?」

「・・・・・・そんなことない、けど」

「じゃーなんで、気にすんなとか言うわけ」

「・・・あたしがそう思わないとやってらんないからだよ・・・。紀由のジャマしたらだめだってことは、ちゃんとわかってる。でもいつも、勝手に怒ってたでしょ。ほんと一方的に。それじゃいけないと思ったから、大丈夫でいようって」

「・・・ごめん」

「だからっ。なんで謝るわけ?紀由のせいじゃないでしょ?」

「・・・わかった。じゃあ、ちえり。おまえ、明日って休みだったよな?」

「え?・・・うん。そうだけど・・・」

「おれ、明日サボるから。だからどっか行こう」

「え!?ちょっと、紀由何言ってんの?大丈夫なの!?」

「明日の講義は佐倉も一緒だから代返してもらう。そうでなくても、そんな重要なやつじゃねーし」

「ちょ、待って紀由。いいよそこまで」

「おまえは。会いたいの、会いたくないの」

「そりゃ・・・会いたいに、決まってるけど・・・」

「だったらそれでいいだろ。おれは気にしてないし、たまにサボったって支障はないだろ」

「・・・ほんとう?ほんとにいいの?うそじゃない?」

「・・・ここでうそついてどーすんだよ」

「そう、だよね・・・明日ね?ほんとに会える?」

「会えるよ」

「・・・わかった。じゃあ・・・」

「10時に駅」

「え?」

「10時に、駅な。別に大丈夫だろ?」

「え、あ、うん・・・全然」

「じゃあそれでいいよな。明日どこ行きたいか、考えとけよ?」

「うん・・・」

「・・・なんだよ?乗り気じゃないのかよ」

「あ、違う違う!なんか・・・」

「ん?」

「なんかさ、紀由いつもと違くない?」

「あー・・・そうか?」

「うん、なんかね」

「かもな。・・・じゃあ・・・もう寝ろ」

「あ・・・うん・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「じゃあ、明日ね・・・?」

「・・・おー」

「・・・・・・おやすみなさい」

「・・・おやすみ」